【2024年3月】草津市 マンション売却相場・動向レポート
2024年3月更新版の、草津市のマンション売却相場の最新動向についてまとめたページです。
1.草津市 2月の売却相場・動向の概要
草津市における、2月度のマンション売却相場・動向データを解析して導き出した、主なトピックは以下です。
項目 | 2024年2月 概要 |
---|---|
売り時か? | 売却のタイミングを見極める必要がある |
売却相場 (仲介) |
2,633万円 |
売却相場 (買取) |
1,843万円 |
価格動向 | 約15.4%下降 |
取引件数 | 11件(前月比+3件) |
売れやすい特徴 | 徒歩10分圏内で70㎡程度の3LDK |
2.草津市 ここ半年の売却相場推移と2月の売却相場の分析
草津市のマンション売却(価格)相場・動向のここ半年の全体感の推移分析と2月の売却(価格)相場の分析をしてみました。
結論、売却のタイミングを見極める必要があります。
取引件数自体は前月より3件増加したものの、平均取引価格はここ1年で最安値となりました。
この下落が一過性のものなのか、マンション価格が落ち着いてしまったのか判断が難しいところなので、現段階では売却のタイミングを見極める必要があるといえます。
2-1.草津市で取引されたマンションのここ半年の売却(価格)相場推移の分析
ここ半年の売却(価格)相場・㎡単価の推移について月単位のグラフで整理しました。
2月の中古マンションの平均売却価格は1月に比べて約15.4%下降し、ここ1年の最安値となりました。
9月~12月までは平均取引価格は上昇トレントにありましたが、年明け以降反落しています。
2月に平均売却価格が下落した要因は「駅から遠い」「専有面積が狭い」「築年数が古い」といったマンションの取引が多かったことが考えられ、多少マンションの条件が悪くても価格が安い物件に需要が集中した月だったといえます。
特徴的だった月の細かい値動きについて以下で説明します。
9月は取引価格は専有面積が狭い・築年数が古い物件の取引中心だった事が影響して、一度下がりましたが、12月まで「築年数が浅い」物件が売買されたため、取引価格の上昇が続きました。
1月や2月は、マンションの「広さ」や「立地」等の個別条件が要因で平均取引価格が下落しましたが、取引件数自体に落ち込みはありませんでした。
ここ半年は、1月・2月のように「専有面積が狭く」「駅から遠い」マンションから、12月のように「専有面積が広く」「駅から近い」マンションまで、価格が高いものから安いものまで様々な物件の取引が行われました。
2月の取引件数自体は3件増加しているため、この下落が一過性のものなのか、マンションの価格が落ち着いてしまったのか判断が難しいところなので、現段階では売却のタイミングを見極める必要があるといえます。
2-2.草津市で取引されたマンションの2月の売却(価格)相場の分析
前月比で平均売却価格は約15.4%下降しました。
2月と1月の売却価格、㎡単価、専有面積、築年数、取引件数は下記の通りです。
比較軸 | 2月 | 1月 |
---|---|---|
売却価格 | 2,633万円 | 3,113万円 |
㎡単価 | 37.24万円 | 43.03万円 |
専有面積 | 70.71㎡ | 72.34㎡ |
築年数 | 23.02年 | 17.03年 |
取引件数 | 11件 | 8件 |
草津市における2月のマンション取引市場は、2,600万円以下で築年数20年前後、専有地面積が70㎡程度のマンションに人気が集まりました。
2月に取引されたマンションの特徴は1月と比較して、「㎡単価が安い」「専有面積が狭い」「築年数がより古い」マンションの取引が多くされました。
多少「立地」や「築年数」等の建物条件が悪くても、草津市内で価格の安いマンションを求めている層が一定数いたことがわかります。
ただ草津市は特にファミリー世帯からの人気が高く、安定して人口増加をしている需要が高い地域であるため、長期的に見れば中古マンション需要が見込めると判断しています。
事前に価格を検討したり、スケジュールを練っておくなど転勤や新学期の新生活需要に向けて売却準備を進めておくとよいでしょう。
3.草津市 売りやすいマンションの立地・条件の推移分析と2月の動向を解説
ここでは、草津市で取引されたマンションの立地・条件について分析し、ここ1年間の動向の推移と2月の動向について解説します。
草津市で売りやすいマンションの立地・条件のポイントは以下の3つです。
- ・売りやすい立地・条件は1年前と比べ、専有面積は狭くなり㎡単価の安い物件の取引が増え、草津駅/南草津駅から徒歩10分圏内で70㎡前後のマンションが売れています。
- ・2月は「南草津駅周辺/3LDK/駅徒歩10分圏内」の物件が比較的多めに取引されました。
- ・草津市若竹町で3LDKの物件をお探しの方がいらっしゃいます!
3-1.草津市で売りやすいマンションの立地・条件の推移の分析
草津市のデータから売れ筋のマンションの立地・条件のデータだけを集めて、ここ半年とその前の半年間の条件を比較し、ここ1年間の動向の推移を分析しました。
売りやすいマンションの立地・条件の中で、広さと最寄り駅は大きく変化がなかったものの、専有面積が狭く㎡単価の高い物件の取引が増えたと言えます。
ここ半年では、草津駅/南草津駅から徒歩10分圏内で74㎡程度のマンションが売れています。
立地・ 条件 |
ここ半年 | その前の 半年間 |
差 |
---|---|---|---|
駅徒歩 (平均) |
8分 | 7.2分 | 0.8分 |
専有面積(平均) | 74.75㎡ | 75.82㎡ | -1.07㎡(-1.4%) |
㎡単価(平均) | 44.22万円 | 41.29万円 | 2.93万円(7.1%) |
最寄駅 | 草津(滋賀)/南草津 | 草津(滋賀)/南草津 | - |
参照:国土交通省 土地総合情報システム
参照:レインズ
3-2.草津市で2月に取引されたマンションの立地・条件の動向を解説
弊社が把握している、草津市内で取引されたマンション11件の立地・条件を分析すると、特に「南草津駅」を最寄りとする70㎡程度の3LDKで、価格帯は2,600万円前後で駅徒歩は10分圏内に位置する物件が人気でした。
売却期間は特に6か月が多く、価格設定や売却のタイミングが合えば、半年以内に買い手が見つかることが多い地域であると分かります。
最寄り駅 | |
---|---|
南草津駅周辺 | 6件 |
草津(滋賀)駅周辺 | 5件 |
間取り | |
---|---|
2LDK | 3件 |
3LDK | 6件 |
4LDK | 2件 |
駅徒歩 | |
---|---|
10分圏内 | 7件 |
15分圏内 | 4件 |
専有面積 | |
---|---|
~70㎡ | 3件 |
~80㎡ | 7件 |
80㎡以上 | 1件 |
売却価3 | |
---|---|
~3,000万円 | 5件 |
~3,500万円 | 4件 |
3,500万円以上 | 2件 |
売却期間 | |
---|---|
~3ヵ月 | 5件 |
~6ヵ月 | 6件 |
3-3.草津市でマンションをお探しのお客様の事例
草津市でマンションをお探しのお客様の事例を1つご紹介します。実際のニーズから売却相場の動向を具体的にイメージしてください。
お探しの条件
予算 | 3,000万円程度 |
---|---|
築年 | 25年以内 |
地域 | 草津市若竹町周辺 |
間取り | 3LDK |
駅徒歩 | JR草津駅から徒歩10分以内 |
お客様情報:
草津駅から徒歩10分圏内で、3,000万円程度、築年数25年以内を探されている新婚のご夫婦です。
今後子どもを産むことを想定し、粟東市から草津市に引っ越すことを決めマンション購入することにしました。
草津市は東洋経済新聞が行っている「住みよさランキング2023(近畿編)」で1位になるなど元々人気が高い地域ですが、中でも草津駅周辺は「エイスクエア」や「近鉄百貨店 草津店」などの大型商業施設から「滋賀銀行」「若竹幼稚園」まで日常生活に必要なお店や施設が揃っています。
草津市は粟東市や守山市等の周辺地域から、引っ越してくる若者世代が多く子育て支援や移住支援を多数準備しています。
実際に令和5年度には「草津市結婚新生活支援補助金」で婚姻を伴う新生活支援として住宅費・リフォーム費・引っ越し費用の一部を補助するという制度もありました。
魅力的な街並みや充実した支援策によって、今回のお客様のように若い夫婦やファミリー世帯が、周辺地域から引っ越してくる傾向は今後も続くと見込んでいます。
そのため草津駅周辺だけでなく、駅から離れた地域であっても適切な価格設定をすることで売却のチャンスが高まると考えています。
参考:東洋経済新聞ONLINE「住みよさランキング2023」近畿編トップ50」
参考:草津市役所子ども未来部子ども・若者政策課「令和5年度草津市結婚新生活支援補助金」
参考:草津市役所都市計画部建築政策課「草津市の住宅・住環境を 取り巻く現状と課題」
4.草津市 これからの売却相場・動向の予測
詳細解説
- 草津市のマンションの需要は一時的に落ち着いた可能性があるものの、長期的には人口増加の傾向や周辺地域からの転入によって上昇する可能性は十分にあります。
現時点では、売却のタイミングを見極める必要があります。事前に売却準備を進めて余裕を持ったスケジュールで動けるようにしておくことがおすすめです。 - ここ半年の傾向では、ゆとりのある面積が広いマンションをお探しの方が多くなっています。
しかし、専有面積の狭いマンションは人気がないという訳ではなく、面積が狭い場合は駅や教育施設が近い等の立地や環境の良い場所が人気です。 - 草津市は、街並みや充実している子育て、若者支援策によって粟東市や守山市等の周辺地域から、引っ越してくる夫婦・ファミリー世代が多く、今後もその傾向は続くと見込んでいます。
そのため草津駅周辺だけでなく市内全体で、適切な価格設定をすることで売却のチャンスの期待が持てると考えています。参考:草津市役所都市計画部建築政策課「草津市の住宅・住環境を 取り巻く現状と課題」
※本記事は、不動産流通機構、市役所等から発行されてる公的な資料、弊社およびその取引先より聴取した内容をもとに、弊社社員の見解をレポートしたものです。現在および将来の動向について約束するものではありませんので、ご理解の程、宜しくお願いします。
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