【2023年11月】草津市 マンション売却相場・動向レポート
2023年11月更新版の、草津市のマンション売却相場の最新動向についてまとめたページです。
1.草津市 10月の売却相場・動向の概要
草津市における、10月度のマンション売却相場・動向データを解析して導き出した、主なトピックは以下です。
項目 | 2023年10月 概要 |
---|---|
売り時か? | 売却のタイミングを見極める必要がある |
売却相場 (仲介) |
3,524万円 |
売却相場 (買取) |
2,467万円 |
価格動向 | 約32.9%上昇 |
取引件数 | 17件 |
売れやすい特徴 | 徒歩10分圏内で75㎡程度の3LDK |
2.草津市 ここ半年の売却相場推移と10月の売却相場の分析
草津市のマンション売却(価格)相場・動向のここ半年の全体感の推移分析と10月の売却(価格)相場の分析をしてみました。
結論、10月は取引件数がここ半年間で最も多く、取引価格も年初来最高値となりました。
この上昇が一過性のものなのか、マンション需要が今後も右肩上がりに伸び続けるのか判断が難しい所なので、現段階では売却のタイミングを見極める必要があると言えます。
2-1.草津市で取引されたマンションのここ半年の売却(価格)相場推移の分析
ここ半年の売却(価格)相場・㎡単価の推移について月単位のグラフで整理しました。
10月の中古マンションの取引価格は9月に比べて約32.9%上昇し、大きな変動が見られました。
4月以降、9月を除くと取引価格は緩やかな上昇トレンドにあり、中でも10月はここ半年の最高価格となりました。
㎡単価を確認しますと、半年間の取引平均では㎡あたりの価格は約42.35万円でしたが、10月は46.77万円です。
上昇した要因として「築13年前後の物件」が多く取引されたことが挙げられます。
例えば、
5月~7月は「築年数が古い物件」が多く取引されていましたが、「専有面積は平均以上の広さ」を求められていたことにより、大きな下落は発生しませんでした。
また8月は「専有面積が狭い物件」が多く取引されましたが、「築年数が新しい」物件が売買されたことで取引価格が大きく上昇しました。
10月も8月と同様に「築年数が新しい」物件が売買されたため、取引価格が大きく上昇したといえます。
一方で9月は「専有面積が平均以下の狭い物件」と「築21年前後の物件」といった条件が重なったことにより、取引価格が大きく下落しました。
人気の高い草津市において、10月のマンション需要は築年数が新しい物件に需要が集中した月となりました。
2-2.草津市で取引されたマンションの10月の売却(価格)相場の分析
先月比で平均売却価格は約32.9%上昇しています。
10月と9月の売却価格、㎡単価、専有面積、築年数、取引件数は下記の通りです。
比較軸 | 10月 | 9月 |
---|---|---|
売却価格 | 3,524万円 | 2,651万円 |
㎡単価 | 46.77万円 | 36.23万円 |
専有面積 | 75.36㎡ | 73.19㎡ |
築年数 | 13.1年 | 21.1年 |
取引件数 | 17件 | 7件 |
草津市における10月のマンション取引市場は、築浅物件に需要が集まりました。
9月と比較すると「専有面積」は同程度ですが、10月に多く取引されたのは「築年数が13年前後」の物件です。そのため「㎡単価」が大きく上がり、「売却価格」も大きく上昇しました。
ここ1年間の取引傾向を見ても、10月は「㎡単価」が2番目に高く、「築年数」は2番目に浅い物件が取引されています。
また、取引件数が一番多く、9月に一旦落ち着いた中古マンション需要が回復傾向にあるといえます。
10月までの相場の動きを解析すると、取引件数は3月~8月期と同程度に回復し、取引価格は年初来最高値となりました。この上昇が一過性のものなのか、マンション需要が今後も伸びていくものであるか判断が難しい所なので、現段階では売却のタイミングを見極める必要があります。
しかし、長期的に見ると草津市の人気は底堅く、子育て世代・働き世代向けマンションの需要が根強く継続する見込みです。冬から春にかけての需要が高まるタイミングに向けて、動向調査や不動産会社への相談など、売却の準備をしておくことをおすすめします。
3.草津市 売りやすいマンションの立地・条件の推移分析と10月の動向を解説
ここでは、草津市で取引されたマンションの立地・条件について分析し、ここ1年間の動向の推移と10月の動向について解説します。
草津市で売りやすいマンションの立地・条件のポイントは以下の3つです。
- 売りやすい立地・条件は1年前と比べ、専有面積が狭く㎡単価の高い物件の取引が増えました。草津駅/南草津駅から徒歩10分圏内で75㎡程度のマンションが売れています。
- 10月は「南草津駅周辺/3LDK/駅徒歩10分圏内」の物件が比較的多めに取引されました。
- 草津市野路で3LDKの物件をお探しの方がいらっしゃいます!
3-1.草津市で売りやすいマンションの立地・条件の推移の分析
草津市のデータから売れ筋のマンションの立地・条件のデータだけを集めて、ここ半年とその前の半年間の条件を比較し、ここ1年間の動向の推移を分析しました。
売りやすいマンションの立地・条件の中で、広さと最寄り駅は大きく変化がなかったものの、専有面積が狭く㎡単価の高い物件の取引が増えたと言えます。
ここ半年では、草津駅/南草津駅から徒歩10分圏内で75㎡程度のマンションが売れています。
立地・ 条件 |
ここ半年 | その前の 半年間 |
差 |
---|---|---|---|
駅徒歩 (平均) |
8分 | 7.2分 | 0.8分 |
専有面積(平均) | 74.64㎡ | 76.7㎡ | -2.06㎡(-2.7%) |
㎡単価(平均) | 42.35万円 | 39.21万円 | 3.14万円(8.0%) |
最寄駅 | 草津(滋賀)/南草津 | 草津(滋賀)/南草津 | - |
参照:国土交通省 土地総合情報システム
参照:レインズ
3-2.草津市で10月に取引されたマンションの立地・条件の動向を解説
弊社が把握している、草津市内で取引されたマンション17件の立地・条件を分析すると、特に「南草津駅」を最寄りとする75㎡程度の3LDKで、価格帯は3,000万円以下駅徒歩は10分圏内に位置する物件が人気でした。
売却期間は特に3ヵ月以内が多いですが、盛況だった取引が少し落ち着いてきている傾向です。
最寄り駅 | |
---|---|
南草津駅周辺 | 11件 |
草津(滋賀)駅周辺 | 6件 |
間取り | |
---|---|
2LDK | 2件 |
3LDK | 11件 |
4LDK | 4件 |
駅徒歩 | |
---|---|
10分圏内 | 12件 |
15分圏内 | 5件 |
専有面積 | |
---|---|
~70㎡ | 2件 |
~80㎡ | 12件 |
80㎡以上 | 3件 |
売却価格 | |
---|---|
~3,000万円 | 7件 |
~3,500万円 | 6件 |
3,500万円以上 | 4件 |
売却期間 | |
---|---|
~3ヵ月 | 13件 |
~6ヵ月 | 4件 |
3-3.草津市でマンションをお探しのお客様の事例
草津市でマンションをお探しのお客様の事例を1つご紹介します。実際のニーズから売却相場の動向を具体的にイメージしてください。
お探しの条件
予算 | 3,000万円程度 |
---|---|
築年 | 20年以内 |
地域 | 草津市野路一丁目周辺 |
間取り | 3LDK |
駅徒歩 | 南草津駅から徒歩10分以内 |
お客様情報:南草津駅から徒歩10分圏内、築年数20年以内のマンションをお探しです。現在、東近江市でご家族とお住まいでしたが、結婚を機にマンションへの住み替えを検討されています。京都への通勤を考慮し、3,000万円程度の駅近マンションを希望しています。
現在のお住いの最寄り駅である八日市駅から京都駅へ向かう場合、近江八幡駅での乗り換えが必要でした。また、乗り換えも含め通勤に1時間以上かかるため、生活圏も近く、新快速が停車する南草津駅周辺を中心に物件を購入されようとしています。
例えば草津市野路一丁目周辺は、ファミリー世帯、特に小さなお子様を持つ家族に非常に人気のエリアです。南草津駅まで徒歩10分圏内にあり、ののみちこども園や草津市立矢倉小学校といった教育施設も近く、通勤・通学がしやすい特徴があります。また、西友 南草津店といった商業施設へアクセスしやすく、日常生活を快適に過ごせる点も高く評価されています。
上記のように草津市では同様の条件を求めるお客様が多く、草津エリアの地価は令和4年から5年にかけて10%上昇しており、この傾向は今後も続くと予測されます。
ただし、マンションの売却を検討されている方が、すべて駅から徒歩10分圏内のマンションをお持ちではありません。駅から少し離れたエリアでも、適切な価格設定をすることで、売却のチャンスは十分に考えられます。
4.草津市 これからの売却相場・動向の予測
詳細解説
- 草津市のマンションの需要は、9月期に一度短絡的に減少したものの、依然として高いです。
- 冬から春にかけてのマンション需要が高まることを見越して、今のうちから動向調査や不動産会社との相談など、売却に向けた準備を進めることをおすすめします。
- 草津市では3,000万円以下のマンションの引き合いが強いですが、引っ越しシーズンなどには㎡単価の高い物件も取引がされています。実際に4,000万円以上の物件もここ半年間で取引がされており、今後も駅や商業施設から近い、築年数が浅いといった条件が揃えば売却価格相場より高い物件にも買い手がつくと考えられます。
※本記事は、不動産流通機構、市役所等から発行されてる公的な資料、弊社およびその取引先より聴取した内容をもとに、弊社社員の見解をレポートしたものです。現在および将来の動向について約束するものではありませんので、ご理解の程、宜しくお願いします。
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